リトアニア便り

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hedgehog story ハリネズミのおはなし

Pasakaのロゴの花ねずみのお話し

皆さま、こんにちは!またもや大変ご無沙汰しています。 今回のブログでお伝えしたいのは、Pasakaのロゴにもなっている『花ねずみ』の 物語りです。 このハリネズミさんに込められた想いは、実はとっても深〜いものなのですが、 なかなか皆さまにご紹介できずにいました。 これまで何度も何度も、書こうとして書けなくて、書いても途中で放り出した り、忘れたり、もう今生では無理だわ・・と胸の奥に忘れかけてたり… 気がつけばこんなにも年月が経っていました。 でも今年に入って、ウクライナ侵攻のことをきっかけに、ウクライナのことだけ ではなくて、いろんな自分の中の暗くて辛い部分にも向き合わざる得ない 状況になりました。 ここでは詳しく書きませんが、ようやく長年もの間、 自分の中に溜め込んでしまったトラウマや思い込み、呪縛から解放されて 一歩進めたので、この物語りをアウトプットできたのだと思います。 もしも自分の存在自体が辛くて仕方がない時、 自分のことが大嫌いで仕方ないとき、 ありのままの自分でいいんだと思えなくなっている時、 もういなくなってしまいたい、、と思ってしまう時、 ポチッとクリックしてご覧いただければ嬉しいです。 ⇩⇩⇩ https://www.youtube.com/channel/UCxvFZp5YPQwnRvo_qom0jPA あなたの中にこのハリネズミはいて、このハリネズミはあなたそのものです。 愛を込めて

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Slava Ukraine! ウクライナに栄光あれ!

日々爆撃に晒され、命を落としている人々、かけがえのない家族をなくした人々、戦いのために引き離される家族、平穏な日々、仕事、家財も何もかも失い、生きるか死ぬかの中で、食料も乏しく、寒さもしのげず、緊張と不安、怒りと悲しみの中で1刻1刻を刻む、ウクライナの人たちのことを思うと心が引き裂かれそうで、無事と一刻も早い平和の時を願わない時はない。   又、何も知らずに、もしくは全く違う話を聞かされて、兄弟のように思う国を攻撃するために、もしくは犬死するために家から遠く離れウクライナに送りこまれたロシア兵たちやその家族のことを思わずにはいられない。彼らがウクライナの人々の血を一滴も流すことがなく引き下がり、又、同時に彼ら自身の命も守られ、その命が平和のために向けられるよう祈っている。   こんな戦い、ウクライナの人たちはもちろん、権力者たちのゲームの駒として送られるロシアの人々も誰も望んではいないのは明らかだ。 プーチンはじめロシアの権力者たちは安全な場所から、自分の国民をゲームの駒のように動かし、兄弟国と呼んだ国の人々を平気で殺戮し、あらゆる場所を破壊している。   信じられない思いで、悪化する状況をここで傍観し、怒りと悲しみを感じながら、祈るばかりの自分にも苛立ちを感じる。   2月末の渋谷の反戦デモに家族で行った。 プラカードを作り、日本在住のリトアニア人コミュニティーの人たちと街角に立った。   大国ロシアの圧政に苦しめられてきた歴史を歩むリトアニアの人たちも立場や気持ちは同じだからだ。 (ただロシアと言う際に、気をつけなくてはならないのは、ロシアの人たちの中にも様々な立場や状況の人たちがいて、一般のロシアの人たちを一括りにして捉えるのは、とても危険なことでもある)   日本の中で、『まずは人命を守るために、一度条件を呑んだらいいのでは』という論調がある。 リトアニアに関わっていなかった頃の私、あの地域の歴史的悲劇をよく知らない頃の私であれば『そうだよね、命あってこそだものね』と一理あると考えていたかもしれないし、気持ちはわかる。   でも今は、『絶対に降伏できない、したくない』というウクライナの立場が身に染みてわかる。   自分のちっぽけさ、無力さを感じながら、リトアニアで暮らしたことがあり、関わっている私だからこそ感じ、理解したことを伝えることで、何かの助けになることができるかもしれないという一縷の希望を抱きながらこの文章を書いている。   『まずは人命を守ろう』というのは、大震災など天災の時はあてはまる。 物理的に破壊されたもの、失ったものはいつか時間をかけて取り戻せるからだ。 命がなくては、それができない。まずは命を守って、状況が落ち着いたら少しづつ立て直して行こうという考え、それは全うだと思う。   でも、この戦争という人災においては、全く違う。 ロシア相手に条件を飲む、降伏するというのは、今後、プーチンのロシア帝国で属国として自由を奪われた中で暮らすことを、この先、何世代にもわたって許すのと同じということだ。 物理的に命が助かっても、その先、生きながら死んだように生きるのと同じことなのだ。 それを理解しているからこそ、ウクライナの人々は命をかけても、絶対に譲れないのだ。   ソ連時代、権力に逆らう人々、従わない人々が味わった拷問や苦難は筆舌に尽し難く、その中で『物理的に生きながら心は死んだように生きる経験』を嫌というほど味わった旧ソ連国の人々にはそのことが痛いほどわかる。   私は2005年から2年ほどリトアニアに滞在した。その後夫の仕事で2012年から2017年まで5年ほど暮らした。 2005年の留学時、リトアニア語と共にバルト3国研究コースというコースに通っていた。 そこでは、リトアニアを中心としたバルト3国の政治や経済、歴史、文化などを広く浅く学ぶ。   歴史というのは常に、誰が、どのような立場で語るのか、というバイアスがかかり、 それによりストーリーが大きく変わる。私はバルト3国から見た愛国的な歴史観から学んでいるので、当然リトアニアの人々の立場から見た歴史を知ることとなった。  ...

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養蜂家のアルヴィダスさんとミツバチ愛

養蜂家のアルヴィダスさんとミツバチ愛

Pasakaに毎年美味しい生蜂蜜を届けてくださっている養蜂家のアルヴィダスさんと奥様のエディタさんは、私が信頼し、最も尊敬する方の一人です。長いお付き合いの中で、いろいろなお話を伺ったり、教えてもらってきたのにもかかわらず、まだそのことを文字にして多くの方に伝えていなかったので、ずっと気にかかっていました。 少しづつであっても、もっとアルヴィダスさんやご家族のこと、養蜂のこと、リトアニアのこと、より多くの方にお伝えしたいという思いと、自分の忘備録のためにも、ブログに書き留めていきたいと思います。 (今年こそは!笑 in 2022) 想いや記憶をよりダイレクトに伝えられるので、モノローグ形式になっていますが、ご了承くださいませ。思いつくままに、そして何回かに分けて書くと思いますので、重複した内容も出てきてしまうかもしれませんが、お付き合いいただけましたら嬉しいです。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   養蜂家のアルヴィダスさんはとてもお喋りだ。   訪問すると、必ずと言っていいほど、90%くらいはアルヴィダスさんが話している。 膨大な情熱を抱きながらも、あくまで淡々と、静かで柔らかなトーンで。 方言も強いので温かい感じもする。 ミツバチのこと、今年の蜂の様子、森の植物の様子、巣箱のこと、などなど言葉が溢れ出して止まらない。その情報量や話のスピードに【しゃべる、寝る、食べる】が大好きなうちのリトアニア 人の夫でさえ、追いついていない。相槌を打ちながら、時々メモしたり、しなかったり。   私となると更に話に追いついていない。特に専門的な用語が出てきて、頭の中に一度【え!それって何?】というシグナルが出ると、もうそこで、ストップだ。 走り続けるアルヴィダスさんの表情を見ながら、せめて全てを感じ取ろうと、お茶をすするのみ。 話していることを30%くらいは正確に理解できているのか、70%理解できているのか、それともできていないのか、自分でも定かではない。 でもわかることがある。 アルヴィダスさんは、いつも頭の中がミツバチのことでいっぱいだ。多分朝から晩まで。 そしてミツバチへの愛情でいっぱいだ。 どうしたらミツバチたちが元気で、幸せに過ごせるのか。 本当に、本当に、心の底からそのことばかり考えている。 こんな人、見たことない。はっきり言って。   ある年、アルヴィダスさんの家が火事になった。   家は全焼。全ての家財や機材を失い、その年に置こうと準備していた大事な巣箱もほぼ全て失った。幸いご家族は皆無事で、怪我もなく、そのことが救いだった。 こんなに素晴らしいご一家に、なぜこんな試練が、と、とても理不尽な気持ちになった。 でもそんな逆境の中、アルヴィダスさんは取り乱していなかった。   『僕は道に迷っていないよ。大丈夫だ。人生の中で、本当に道に迷うとは、自分がやるべきことが分かっておらず本来と別の方向に進んでしまう時なんだ。進む道がわかっていることが大事なんだ。』   いつも通りのトーンで、さらっとこう言った。   この言葉は、私にとって、一生心に刻んて置きたい言葉になった。   (また、別のときには、『僕が巣箱に(装飾のために)奇抜な色のペンキを塗り始めたりしたら叱ってくれよ。その時こそ、おかしくなってる時だから。』とにやりと悪戯っぽく言っていた。 (趣味で養蜂をしていたり家のそばに巣箱を置いたりしている家庭では、巣箱をカラフルにしたり絵を描いたり装飾をしていることもあるが、それはアルヴィダスさんにとっては絶対NOのことらしい。)...

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生はちみつPasakaの養蜂家・アルヴィダスさんの訪問記(2013年)

生はちみつPasakaの養蜂家・アルヴィダスさんの訪問記(2013年)

Pasakaがお店をスタートさせてから今年で10年になります。本当〜に細々とはじまったお店ですし、途中リトアニアに暮らしている時期は半冬眠状態のお店でしたが、皆さまの支えあり、こうして10年を迎えることができました。 今回は以前に書いたブログ記事から、Pasakaで大人気&品質おいしさ太鼓判の生蜂蜜をお届けしてくださっているリトアニアの養蜂家・アルヴィダスさんを訪問した時の記録をご紹介させて頂きます。 (2013年4月の記録です) 2013年春、私達が運営するオンラインショップで取扱いのある蜜蝋キャンドルと蜂蜜を作っている養蜂家・アルヴィダスさんご一家を訪ねる機会がありました。   4月の初旬、例年になく肌寒く雪が沢山残っている中を出発です。首都ヴィリニュス(Vilnius)からケルメ(Kelme)まで約3時間弱、そこからアルヴィダスさんご一家がお住まいのティートゥベナイ(Tytuvenai)の町まで30分ほどのドライブです。 養蜂家アルヴィダスさんと奥さんのエディタさんと街中の喫茶店にて待ち合わせし、蜂の巣箱のある森の中へ案内してもらいました。車窓からはどこまでも続く平原と森が見え、人どおりは全くありませんでした。   さらに20-30分ほどドライブし、到着した場所がこちらの「マールの森」。その年は8箇所に分けて巣箱を設置したそうですが、ここはその設置場所の1つです。この森には2人しか人が暮らしていません。農業をするのも禁止されている場所なので、植物は自然のままで農薬などの影響から守られています。   一般的に養蜂家さんは蜂の巣箱を家付近や農地周辺に設置し毎年場所を変えないことが多いのですが、アルヴィダスさんは農薬等の影響から蜂が守られるような自然環境を選ぶため、野原や森の中に自ら巣箱を運んでいます。巣箱の設置場所は毎年決まっているわけではなく、場所をよく選定した上で何箇所にもわたって設置しています。 この付近の地域はリトアニアの中でも手付かずの野原や沼地、広域公園、森などが多く残されており、こだわりの蜂蜜を採るにはうってつけです。   巣箱が置いてある場所には歩いてしか行けないため、ジープを車道に停めておいて森の中に入ります。     ここからはオフロードです。雪道を踏みしめながら前へと進んでゆきます。辺りはしんと静まりかえり、冷たく澄みわたった空気が鼻を通りぬけ爽快です。  ありました!   こちらがアルヴィダスさんの巣箱です。周囲には猪や鹿が通った跡が残されていました。途中まではジープで巣箱を運ぶ事ができますが、森の中までは手で担いで入れなくてはなりません。とても大変な作業です。     金網で覆割れている巣箱。動物達が冬に食べ物を求めて蜂蜜を取ろうとするので保護しています。このように段々で箱を積み上げる方式の巣箱は昔ながらのものだそうです。自然の中にいる蜂が自分たちで巣を作る際には、木の幹中にあいている穴の中に巣を作るそうで、その環境になるべく近くなるように意識して巣箱が作られています。   中をあけて様子を見せてくれました。冬の間も蜜蜂たちはここで暮らしています。蜜蜂が冬の間でも十分に食べれるように蜂蜜は全部採らず、蜂の分も十分に残しているそうです。     その後、アルヴィダスさんのお宅、作業場にもお邪魔させていただきました。ここでは採れた蜂蜜を瓶詰めしたり、蜜蝋キャンドルをつくっています。部屋中に蜂蜜の甘い香りが漂い、何ともいえない幸せな気持ちになります。     一番年下の娘さんが猫ちゃんと出迎えてくれました!すっごく可愛いコンビ。     息子さんが蜜の瓶詰め作業をしていました。ご一家が協力してお仕事をしています。     作業場には手作りの蜜蝋キャンドルが沢山飾られています。     いろいろな蜂蜜を試食させて頂きました。...

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【美しさ】を考える

【美しさ】を考える

Pasakaでソープを扱うようになってから、いろいろな機会に【美しさ】について考えるようになりました。ごく少量ながらも【ソープ】という美容用品を扱うことになり、美容業界にほんの足先を突っ込み、お客様に【美しさ】を提案する立場になったからかもしれません。   もちろん心の美しさ、所作の美しさなど、人の美しさについて考える観点は様々ありますが、今回は、【外見的な美しさ】について頭を駆け巡った想いや考えをお伝えできればと思います。   自分について振り返って考えると、私は人生の大半、つまり10代、20代、そして30代と、自分にない【美しさ】を求めていたように思えます。   10代の頃は特に、世間一般的に可愛いとか美しいとか言われている女性たちと自分を比較して、自分の顔形や肌、髪質や体型について嫌なところばかり目について、鏡を見るたびにため息が出る思いでした。こんな顔は嫌!将来いつか整形したい!髪の毛がくせ毛で最悪!などなど数え切れないほど、嫌に思うことばかりで自分に呪いをかけていたように思います。   10代の終わり頃にはメイクを覚え、ある程度コンプレックスをカバーでき、さらにやり方によっては理想の顔立ちとか雰囲気に近づけると分かったので、20代はいつもメイクをしていました。その変身が【楽しい】と思い込んでいましたが、裏を返せば、自信のなさの裏返しとしてのメイクでもありました。   30代になってくると、今度は老化との戦いです。ある日偶然写真に写った自分の横顔のたるんだ顎を見て愕然!地下鉄の車窓に浮かび上がった自分の顔とシワに驚愕!エレベーターの薄暗い灯の中で見てしまったシミに恐れおののき、思い立って重力やシミとの戦いに勤しんだり、3日坊主になって自分に嫌気がさしたり・・・。   そして40代に入った今、考えるのです。私のこれまでの人生、どれだけの時間を、そしてエネルギーを、自分の外見を否定し、自分でない自分になろうとすることに費やしてきただろうか・・・と。なんて無駄で、本当の意味で自分を大事にしていなかったことか!と。どれほど世間の情報や価値基準に振り回されて生きてきたかと。外見に苛まされている代わりに、もっと楽しいことに時間を使ったり、有意義なことにエネルギーを注ぐことができたのではないかと。   もちろん、自分らしさを求める人生の旅において、自分を心から受け入れ、大事にできないことがあるのは【外見】のみの話に限ったことではありません。ただ外見については、また女性においてはこの傾向が如実にあらわれるのではないかと思うのです。   今思えば若い頃、外見について悩まされているのは私だけではありませんでした。容姿に恵まれていると思うような同級生でも、こちらが驚くほどに外見的な悩みがあり、程度の違いこそあれ、ほぼ女子全員が何らかのコンプレックスを抱えていたように思えます。   立ち返って、自分の物心がつかない日々のことを思い出したり、今、幼い子どもたちを見ると、どれほど自由で伸び伸びしていることでしょう。お姫様やヒーローの衣装を着て、自由になりたいものになりきって。自分が自分でいながら何にだってなれる!そうした子供たちのみなぎるエネルギーと自信が、成長するにつれ、いつの頃からか、程度の差こそあれメディアの掲げる【美しさ】の価値基準に振り回され、人と自分の外見を比較したり、優劣をつけたりし始めるようになったり、体を壊すようなダイエットやいじめにつながってゆくのは、本当に悲しく、残念なことです。   10代、そして20代も本来ならもっともっと、その子本来の良さや力を発揮するためにエネルギーや時間を使うべき時期なのに、そしてもっともっと輝けるはずなのに・・。   時代はめぐり、私の青春時代に比べると様々な価値観や多様性が受け入れられるようになってきていて本当に良かったと思います。ただ反面、まだまだ社会からの直接的なそして暗喩的な【自分じゃない自分になりなさい】メッセージの力は大きいと思います。   【メディア・リテラシー】のない幼い子供たちは周りのメディア、すなわちテレビや雑誌、SNSなどの影響をまともに受けてしまいます。   ただ私たち大人は少なくとも、主要メディアで取り上げられる価値基準は、大抵、一部の大人たちが集まって形作っているものであり(女性の活躍が増えてはいるもののまだまだ現場は男性社会)いびつな偏りがあるということをはっきりと認識していると思います。その上で、その事実をただ傍観してしまうのは、次世代に対する、ある意味、責任放棄なのでは、と思うところがあります。   今、子供たちに、違う美しさについての別の価値観を提示し、子供たちが自分たちを肯定し、自信を持って歩めるような環境を作っていけるのは、私たち大人一人一人でしかないと思います。   でも一体、どうしたら、子どもたちに対して、美しさの違うダイナミクスを示し、豊かな未来に繋がる美しさの価値観を提示して、今の状況を変えてゆけるのか?   一瞬でガラリと状況を変えるのは難しいかもしれません。   ただ、もしも、一人ひとりの大人が、今の自分自身に対して、OKを出して、心から受け入れて心地よく感じているのであれば、それは周りの人たち、子供たちに何だかの形で伝わると思います。   シワとりに必死になる代わりに、自分のそのままを、魅力ある存在として捉え直す。どんな自分にもOKを出してみる。今の自分が最高だよ、と認識する。   周りに自信をなくしている人がいるなら、その人の素晴らしいところについて、もっともっと観察して、思い出させてあげる。  ...

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Lithuanian summer tea party

Pasaka の始まりのストーリー

「Pasaka」はリトアニア語で「ものがたり」という意味で、2009年の夏にオンラインショップとしてひっそりとスタートしました。 今回は、そんなPasakaがどんな風に始まったか、ということをちょっとご紹介したいと思います。長くなりますが、もしご興味ありましたらお読みいただけると嬉しいです。 オープン当初は「One Story」という店名で、ETNOハーブティー、ミツロウキャンドル、手織りリネンと天然の蜂蜜を少し扱うネットショップとしてのスタートでした。(あれれー?今でもあまり商品種類、増えてないかも?ですね!すみません!催事ではネットショップにないクラフトをいろいろ出していますー。汗 ) Pasakaの商品には、一つ一つににストーリーがあるということで、その商品ができた背景や作り手さんたちのこと、リトアニアやその周辺地域の文化にも触れていただき、日本の方にもお楽しみいただければ、と考えています。 私、店主の鳴海は2004年に初めてリトアニアを訪れ、その後2005年より2年ほどリトアニアに留学しておりました。   当時のリトアニアはEUに加盟してほどなく、現在のリトアニアとはまた違う社会経済状況でしたが、そこでリトアニアの文化や自然、人々の生活に触れ、大きな感銘を受けました。 まず心動かされたのは、手付かずの豊かな自然。針葉樹が広がる大地。透き通る湖があちらこちらに点在し、都会から来た私は頭痛がするほど、空気が綺麗で澄んでいました(笑)。(実際、大都市から来た人たちはリトアニアの田舎の綺麗な空気でそのような現象に見舞われることがあるそうです。空気の構成が違いすぎるとそうなるとのこと)森に入ってきのこやベリーを摘んだり、薪を切り出したり。湖で泳いだり、遊んだり。当時田舎の方では牛や鶏、豚などを飼育している家も割と普通で、バターやソーセージを手作りしたり、毎日しぼりたての牛乳を飲んだりしてしました。自家菜園で野菜や果物を育て、冬に備えてピクルスやジュースを大量に作り、ほぼ自給自足に近い生活を送る人たちも多くいらっしゃいました。ハーブを野原や森で摘んでお茶にしたりスパイスにしたり。養蜂をしている家も多く。。それに家やサマーコテージを自分の手で一から建ててしまう人も珍しくなく。 質素ながらも、自然に溶け込んだ暮らし。 それはソ連の政治体制から余儀なくされた一面でもありながら、大都会で育ち最後に土に触れたのはいつだかすら忘れてしまった私はリトアニアの人たちのオールマイティーさと逞しさに衝撃を受け、尊敬の念を抱いたのです。   それになんといってもそのセンスとクリエイティビティー。 お店で売っている「モノ」の種類は日本に比べてとても少ないのですが、その分、自分たちで作り出す、生み出す、その素晴らしさ。それは手作りの工芸品などによく表現されており、お祭りのたびに、そういう品物との出会いに心が躍りました。 どこを見ても絵になる美しい自然に囲まれてインスピレーションに事欠かない環境。幼い頃から色彩感覚が育まれ、風の音や植物が運ぶ季節の香りにも敏感で、何かを作ったり、生み出すのも日常の一部になっているという背景があるからでしょう。初夏には森で色とりどりの小花を摘んで冠にして遊ぶ、夏には湖に飛び込んだり、ベリーを摘んだり。秋にはキノコを探し、いろとりどりの落ち葉を集めて花瓶に生ける。銀世界に染まる冬はそり滑り。そんなふうに子供時代を過ごしたのなら、想像に難くないはずです。リトアニアの人たちの感性や創造力はリトアニアの、そして世界の財産だと思います。 留学から帰国し、ひっそりとお店を始めた後も、またリトアニアに長く暮らす機会がありました。 そこでもリトアニアで素晴らしい友人たちを得、様々な場所を訪れたり、楽しい時間を過ごしたり、良い経験をさせていただいたり…。試練も含めて非常に多くの学びを得ることができました。いろんなお話を少しづつご紹介できればと思っています。 リトアニアとの出会いは私の人生の財産として、これからも大切にしたいと思いますし、その魅力を何らかの形で、これからも、たとえ細々とでもご紹介してゆくことができればと思っています。 ありがとう、リトアニア!ありがとうリトアニアのみなさん! おおらかに笑ったり、楽しく歌ったり、踊ったり、思いのままに怒ったり、涙したり、興味がないと無表情を貫く、、そんな皆さんが大好きです!        

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11月の平日限定!ミッドタウン日比谷のオフィス棟9階にて催事出店中です!

11月の平日限定!ミッドタウン日比谷のオフィス棟9階にて催事出店中です!

こんにちは!いつもご愛顧ありがとうございます。今回ご縁がありまして11月中の平日に東京ミッドタウン日比谷のオフィスタワー9階にて催事出店させていただいております。オフィスタワーはミッドタウン1階の奥より、日比谷三井タワーという名前のビルとなっておりまして、9階まで上がる専用のエレベーターがございます。エレベーターをおりますと、受付が見えてまいりますが、受付の必要なく、そのまま右手にお進みくださいませ。奥の方右側にセブンイレブンが見えますので、その前が、催事出店会場となります。   期間:11月5日から11月29日(金)の平日限定 時間:11時ごろより19時ごろまで(時折ですが、店主一人が店番の日は、お昼の休憩14時ごろにいただいております。) 毎年完売御礼の生はちみつ、100%ナッツで作ったピーナツバターやアーモンドバター、老舗のハーブティーなど、美味しくて元気が出るフードやドリンクをご紹介中です! そのほか、リトアニアの素敵で心温まるクラフト、ミツロウキャンドル、オーガニックのハーブクリームソープ、ラムウールの上質なブランケット、フォーマルにもカジュアルにも使い勝手の良い琥珀ジュエリーなど、クオリティの高い、オンリーワンなギフトを数多く取り揃えております。ぜひクリスマスのギフトにご利用くださいませ。   催事期間中のみ、5000円以上のお買い上げ(税抜き)にて10%割引サービスもさせて頂いておりますので、この機会をお見逃しなく! 皆様のご来店、お待ちしております。

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